政府・与党は、酒の種類やアルコール度数などに応じて
税率が細かく分かれている酒税体系を抜本的に見直す方針を固めた。
ビールは減税、「第3のビール」は増税へ…酒税見直し
現行の酒税法は、製造方法の違いや原料の種類、分量などによって、
酒をビールや果実酒、焼酎など10種類に分け、
それぞれ異なる税率を適用しています。
前にも触れましたが、
ビールの酒税負担は、222,000円/klです。350mlに換算すると、77.70円。
これは(いまは撤廃されましたが、)メーカー希望小売の35.6%に相当します。
知らず知らずのうちに1/3以上も税金を納めているんですね

発泡酒(雑酒)は、麦芽の重量に応じて3段階の税額が課せられます。
一番高いのは、ビールと同じ222,000円/klですが、
一番低い税額で134,250円/kl。350mlに換算すると、46.99円。
これは(いまは撤廃されましたが、)メーカー希望小売の32.4%に相当します。
2003年の税率引き上げにより、価格差が縮小された結果です。
その税率の穴をねらって出来たのが、第3のビール。
スーパーブルーを除く第3のビールはその他の雑酒Aに該当します。
その他の雑酒Aは、103,722円/kl。350mlに換算すると、36.30円。
ビールと比べると、41.4円と倍以上も低いのがわかります。
ちなみに、税率が低いのは、みりんに次いでワイン。
まぁ、みりんを晩酌に飲むって方はいないと思いますので、
ワインの酒税負担は70,472円/kl。720mlに換算すると50.7円。
350ml換算だと、24.6円。50円以上も価格差があります。
今まで原料やアルコール度数によって区分けしていた複雑な酒税体系を、
簡素化し、酒類間の税率格差を縮小することが目的のようです。
増減税を行うことで酒税全体としては増税にならないようにするみたいです。
というわけで、税率の低いワインも増税対象になっています。
確かに税率の簡素化はいいことだと思います。
(だって、今の税率分類わかりにくいし・・・)
ビールの値下げには大賛成です。(高すぎでしょ?)
ビールが値下げになり、発泡酒や第3のビールが値上げになれば、
消費動向はどうなるんでしょうね・・・
「安いから」という理由で買っていた層が買わなくなってしまうとか?
「ビールが安くなった」ということでビールの消費が増えるんでしょうか?
ワインに関しては、もともと国産ワインは割高感があるので、
もっと需要が落ち込むような気がするんですが・・・
みなさんはどう思います?
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↓やはりみなさん関心高いですねー
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↓反対派の方々。
ビールと焼酎がすき。大すき。


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ビールが安くなって発泡酒が高くなっても「価格の安い方」が売れると思いますね。俺自身ビールにはあまりが興味ないので予測するにも無理がありますが。主酒の焼酎やワイン、ブランデーが高くなっても価格には関係なく飲みますよ。美味しいと感じるものなら価格は関係ありません。
確かに、「高くなっても飲む」という方も多いでしょう。
でも、「別に毎日飲めなくてもいい」と思う方なら、
高くなるとそれだけ飲む比率が減ると思うんですよー。
実際のところ蓋を開けてみないとわからないですが、
着実に家計を圧迫していると思います。
(酒税に限らず他の税もあがってますしね)
「第3のビール」、発泡酒に続き増税されるというのは企業や消費者を失望させるものだと思います。
税について詳しく知らないのでなんともいえないのですが、タバコとお酒が狙い撃ちされてる気がして気持ち悪いです。(タバコはやめましたが。)
トラックバックさせていただきま〜す。
>企業や消費者を失望させるもの
ほんとにそうですよね。
実際に買ってる消費者には大打撃だと思います。
これを機会に「酒やめる」って方もいるかな。
(どうかな(汗))