2005年04月19日

農場見学 in 神戸ワイナリー Vol.2

◎農場見学 in 神戸ワイナリー◎

前から(農場見学 in 神戸ワイナリー Vol.1)の続き。

日本の気候は、高温多湿なので、葡萄の栽培というと、「棚つくり」が主流です。
(ぶどう狩りに行ったときに見る、あのブドウの作り方が「棚つくり」です。)
しかし、この畑は、ヨーロッパで主流のワイン用ブドウの作り方と同じ
「垣根つくり」を採用しています。
「棚つくり」は、ブドウの房は頭の上にできますが、
「垣根つくり」は、ひざ上から腰のあたりにできます。
このつくりかたを採用することで、根から、房までの距離が短くなるので、
樹に余分な栄養がいくことなく、房により多くの栄養が届くようになります。

神戸ワイン カベルネ
↑これが、ヨーロッパでは主流の「垣根つくり」。普段見るブドウ栽培と違うでしょ?

また、1本の樹から、4本に枝分かれした幹(H型)は、全長で3mになります。
1本の幹から、2ヶ所から各1本ずつ枝が上へ向かって成長し、
1つの枝に1房のブドウがなります。(なので、1本の樹からは8房のブドウを収穫します)

今は、剪定がすみ、萌芽期。やっと、新しい芽が出てきたところ。
(例年よりも1週間ほど遅いそうです。)
神戸ワイン 萌芽
↑黄色の丸に囲まれているのが、芽。2ヶ所から出ています。
霜害の心配がなくなるとどちらか1本切って、1ヶ所に栄養を集中させます。

畑は斜めに傾いています。というのは、日本は高温多湿。
雨が多いと、土中に水が蓄えられ、その分、樹だけが異様に成長してしまい、
実があまり育たないという結果になってしまいます。
なので、水が流れるように畑を斜面にしているそうです。
また、水が流れるときに土も一緒に流れていくので、
この時期は雑草でぼうぼうにさせています。
(実がなる頃は、毎日のように雑草を刈るのだそうです)


ワインの勉強をしたことがある方なら、
絶対に聞き覚えのある病害「フィロキセラ」。
和名はブドウ根アブラムシといいます。
もともとは、アメリカに生息していたのですが、
1850年の終わり頃に研究用として、ボルドーへ輸入したときに
樹に付着していたのが原因で、
1860年代フランスのほぼ全域に多大な被害を及ぼしました。
体長は、わずか1mm。
そんな小さな虫がフランス全土のブドウ畑を
壊滅状態にしたというのは、ほんとに恐怖です。
(「フィロキセラ」を見たいという方はこちらをクリック。)
で、北米産のブドウの樹が「フィロキセラ」に強いということで、
それを台木にして、ヨーロッパ系のブドウの樹を接木することで解決。
なので、ここの畑のブドウの木もちゃんと台木と接木されています。
神戸ワイン 台木
↑赤矢印部分が台木で、黄矢印部分がカベルネ・ソーヴィニヨン種。
ブドウ品種にたくさんの種類があるように、台木にもたくさんの種類があるそうです。


そんなこんなで、Vol.3につづく。→→→


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posted by みや at 15:30| Comment(0) | TrackBack(0) | マメ知識:ワイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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